入職して5年目になります。私が通っていた大学は、介護系の学部がない大学で、私自身は法学部の出身です。就職活動中、最初の方はほとんど一般企業の中から探していたのですが、在宅で祖母をみていたことがあり、介護については前から興味を持っていました。そんな中ネットで協同の苑を知り、説明会に行きました。説明会では、まず施設の方針に心惹かれました。法人についてのDVDを見せてもらったのですが、その時の利用者さんの笑顔がすごく素敵だったことが印象的でした。大学では介護について学んでいなかった為、研修制度の充実さが、私にとってはとても安心感がありました。協同の苑で働こうと思ったのは、この説明会がきっかけです。
今は、六甲アイランドの特養で働いています。5年目になった今、これからリーダーの立場として新人に教えることが多くなります。人に伝えることはもともと苦手でしたが、伝えることで自分自身が学ぶことができ、初心に返ることができます。私も入職したばかりの頃は、介護の資格も持っていなかった私に、先輩方に一から優しく教えてもらいました。私も、後輩と話す時は、その子が自分自身で考え、成長できるようなコミュニケーションを意識しています。まだリーダーになったばかりなので教えることには慣れていませんが、これからは仕事内容についてだけではなく、精神面のサポートも心がけ、後輩にとって心強い存在になりたいと思っています。
新人の頃は、ゲストやご家族の皆さんとの信頼関係をなかなか築くことができず、悔しい思いをしたこともありました。ご家族の協力があって初めて、ゲストにとって適したケアを行うことができると思っています。入職したばかりの頃は、ご家族の強い思いや言葉に圧倒されてしまい、怖気づいてしまっていました。しかしご家族の言葉の裏には、“ゲストのことを何よりも思う気持ち”があることに気付きました。
当たり前のことですが、きちんとご家族の言葉に向き合い、ゲスト・ご家族の気持ちになって考えることが大切なことなのだと思います。そのことに気付いてからは落ち着いて話を聞けるようになり、信頼していただけるようになりました。施設を退所されることになったゲストの家族に、「廣井さんに担当してもらえてよかった」と言っていただけたときには、一つひとつの言葉や気持ちに真正面から向き合ってきてよかったと本当に実感しました。
ゲストが前にできなかったことを、一緒にこつこつ続けることで、ある日できるようになる。そういう一歩進んでいけた時やゲストの笑顔を見られた時、心から楽しいと思えます。改めて、「この仕事をしていてよかった」と思える瞬間です。今は認知症の勉強もしているので、今後は自分の仕事の幅も広げていきたいですね。
介護の仕事というのは、人の生死にかかわる、奥が深い仕事だと思っています。その分、もちろん想像以上に大変なこと、気持ちが滅入ってしまうこともあります。けれど、人の人生にかかわる仕事って、そんなにないと思うのです。自分以外の人の人生と真剣に向き合うこと。私はそこに、すごくやりがいを感じます。人とかかわることが好きな人や、介護について興味がある人は、ぜひ一緒に働きましょう、待っています。